総合的な交通政策を進めるために

四国ツーデーセミナー

特定非営利活動法人持続可能なまちと交通をめざす再生塾(略称:NPO法人再生塾)では、より望ましい持続可能なまちと交通を進めるために、有用な理論的・実践的な情報提供及び取り組みの支援、人材育成、技術の普及などの活動を、関西において2007年度から毎年開催し,参加者の皆様から好評をいただいています。 このたび、主に地方自治体の交通政策担当、交通事業者の担当、交通政策プロジェクトを推進されるコンサルタントやNPOなど、交通やまちづくりの実務者の皆様を対象として、「令和7 (2025) 年度 再生塾 四国ツーデーセミナー」を開催いたします。 初めて交通政策を担当される方、既に交通政策を担当しているが,あらためて基礎的な知識を勉強されたい方などを対象として、持続可能なまちと交通、なかでも総合的な交通政策を進めるための実務に直結する幅広い知識をわかりやすく講義いたします。意欲ある皆様方のご参加をお待ちします。また、こうした活動にご関心をお持ちの皆様にもお知らせいただければ幸甚です。

特定非営利活動法人 持続可能なまちと交通をめざす再生塾 理事長 村尾 俊道

プログラム

1挨拶開会にあたって 神戸大学/再生塾副理事長小池 淳司
2レクチャー公共交通政策の総論 公共交通政策の実践知識 (一社)グローカル交流推進機構土井 勉
3レクチャー公共交通政策の総論 松山の総合的な交通政策 愛媛大学社会共創学部教授松村 暢彦
4意見交換私の問題意識 参加者全員(昼食を取りながら)
5レクチャー公共交通政策の実践 坂出市の公共交通政策 坂出市政策部政策課亀井 大聡
6意見交換再生塾メンバーが語る「私の問題意識」 正司健一,東徹,長谷川哲郎,中井睦(以上,再生塾) 石飛直彦(復建調査設計) 進行:小池淳司(再生塾)
7意見交換グループ・ワーク「課題解決に向けて」 参加者全員
8以下は2日目(12日)のプログラム
9レクチャー松山市におけるおすそわけ交通の説明 ネッツトヨタ瀬戸内株式会社モビリティ事業部大石 一浩
10意見交換地域の方々も交えたディスカッション 参加者全員
11フィールドワークチョイソコ車両を使ったひさえだフィールドワーク 希望者のみ

概要

日程令和7年10月11日(土)~12日(日) ※2日間の開催です
定員40名(先着順) ※申し込み締め切り:10月9日(木)
参加費用無料
・原則対面参加です。 ・NPO法人再生塾の活動に賛同される方の寄付を会場で受付ます。
対象地方自治体の交通政策担当、交通事業の計画担当、 交通政策プロジェクトを推進するコンサルタント、交通政策を学ぶ学生、地域住民など
申込方法Peatixイベントからお申込みください https://saiseijuku-shikoku.peatix.com/ 問合せ先 NPO法人 再生塾(事務局:橘、大藤) E-mail:kaiin@saiseijuku.net ※ご記入いただきました個人情報は、当法人の事業連絡のみに使用いたします。


 
会場10月11日(土):松山市総合コミュニティセンター 第1第2会議室   10月12日(日):松山卸商センター 会議室 1日目:10月11日(土) 11:00開始(10:30開場) 16 :45終了 (17:15~懇親会(希望者のみ)) 会場名:松山市総合コミュニティセンター 第1第2会議室     松山市湊町7丁目5番地 https://www.cul-spo.or.jp/comcen     ※直接会場にお越しください     ※会場へは公共交通をご利用ください 2日目:10月12日(日) 終了時刻12:00 13:00よりフィールドワーク(希望者のみ) 会場名:松山卸商センター 会議室     松山市問屋町4番23号 https://www.matsuyama-oroshi.jp/     ※伊予鉄松山市駅に集合し、伊予鉄バスを利用して会場まで移動します     【集合場所】:伊予鉄松山市駅前バスのりば A2のりば     【集合時刻】:9時00分     9:15松山市駅-(伊予鉄バス)-9:30姫原-(徒歩)-9:45 卸商センター     路線番号 66,路線名 北条線,行き先 ほりえうみてらす海の駅     運賃 キャッシュレス360円,現金380円

主催    :特定非営利活動法人 持続可能なまちと交通をめざす再生塾 後援(予定):公益社団法人土木学会/(一財)地域公共交通総合研究所  国土交通省 令和7年度 「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト対象事業

日程

1日目10月11日(土)松山市総合コミュニティセンター 第1第2会議室
2日目10月12日(日)松山卸商センター 会議室

参加者の声

・今まで森の中で方向が分からなかったのが、見晴らしの良い丘の上に登れたような気分。 (自治体職員) ・グループ・ディスカッションでは、同じような悩みを抱えている人が、たくさんいることが 分かって共感した。(自治体職員)

四国ツーデーセミナー講師紹介

小池 淳司 神戸大学 教授 私たちが生活するうえで不可欠な交通社会資本をどのように整備・維持していくべきかを深く考えましょう ●活動:国土交通省など各種審議会・委員会委員 ●受賞:JCOMM技術賞,道路と交通論文賞など土井 勉 一般社団法人グローカル交流推進機構 理事長 京都市・阪急電鉄・京都大学等を経て、2019年から現職。博士(工学)・技術士(建設部門)、専門は「総合交通政策とまちづくり」。多くの行政などの公共交通政策の委員を務める。 ●著書など:「ビジョンとドリームのまちづくり」(神戸新聞社)「都市計画とまちづくりがわかる本」(彰国社)「つながりのコミュニティ」(岩波書店)、「ガチャコン電車血風録」(岩波ジュニア新書)「クロスセクター」に関する研究など ●受賞:大阪駅北地区国際コンセプトコンペ優秀賞受賞(2003)、関西まちづくり賞(2022年)、JCOMMプロジェクト賞(2024)など多数 ●HP:「公共交通のトリセツ」編集会議(https://kotsutorisetsu.com/)
松村 暢彦 愛媛大学社会共創学部 教授 公共交通を通じたより豊かなまちづくりをコツコツ実践。モビリティ・マネジメントや交通まちづくりに関する論文多数。社会基盤を取り扱った小中学校の教材開発に情熱を燃やす。 ●著書:「RURAL AND URBAN SUSTAINABILITY GOVERNANCE」「わかる土木計画学」「モビリティ・マネジメント教育」「都市・まちづくり学入門」「地球温暖化防止に向けた都市交通」「モビリティ・マネジメントの手引」など ●受賞:日本都市計画学会年間優秀論文賞(2011)、第1回EST交通環境大賞奨励賞(2010)など亀井 大聡 坂出市政策部政策課 係長 坂出市役所で2回にわたって合計8年間公共交通担当をしています。 令和4年11月に地域公共交通計画を策定以後、計画に基づく取り組みの実施にあたり、各種補助制度を有効に活用することで、計画を推進してきました。また、地域公共交通利便増進実施計画については、短期間に自前で作成しました。補助金を活用した取り組みによる利便性向上や利用促進の効果により、収支改善を図ることもできたため、取り組みの継続や新しい取り組みの実施にもつながっています。 当日は、これまでの補助金を活用した取り組みや、その効果について紹介させていただきます。
正司 健一 神戸大学 名誉教授 都市公共交通の運営、交通政策、鉄道事業者の経営戦略に詳しく、著書・論文等多数。交通まちづくり、鉄道・道路・空港等のネットワークインフラ、さらに行財政改革の議論に参画。博士(商学) ●著書:「都市公共交通政策:民間供給と公的規制」「ポスト・モータリゼーション-21世紀の都市と交通戦略」等 ●受賞:第23回国際交通安全学会賞(2002)、日本交通学会賞(2002、2011)、第63回交通文化賞(2020)等東 徹 一般社団法人システム科学研究所 常務理事 建設コンサルタントとして、近畿地方整備局、近畿運輸局、大阪府、京都府、京都市歩くまち京都推進室、神戸市などの道路・交通政策、計画立案・評価、将来交通量推計、費用便益分析などに携わる
長谷川 哲郎 流通科学大学 准教授 車を使う人も使わない人も、自分らしく生活したり社会活動をするためには、公共交通が大切だと思いませんか? 建設コンサルタント会社でパーソントリップ調査などに取り組んだのち、高槻市役所で総合交通戦略の策定や都市計画道路の見直しなどに従事。2024年から現職。石飛 直彦 復建調査設計株式会社 松山支店 ・松山を中心に都市・交通計画に関わる業務に従事 ●活動:松山アーバンデザインセンター プロジェクトディレクター ●資格:技術士(建設部門) ●受賞:土木学会デザイン賞、全建賞など
大石 一浩 ネッツトヨタ瀬戸内株式会社 モビリティ事業部 部長 トヨタ自動車が言う「モビリティ・カンパニー」構想を実現するため、全くの未経験ながら愛媛県内の公共交通問題解決に突撃。 運良く松山市内にてオンデマンド交通を立ち上げることができ、これを契機に2025年8月までに4地区に展開。 そのプロセスから「おすそわけ交通」と名付ける。 松山市以外の3自治体でもオンデマンド交通の運行に関わる。 ●受賞:JCOMMプロジェクト賞(2024年)など